抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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センリョウの効率的挿し木繁殖法を開発する一環として,培地の水分管理法および挿し木時期を検討するとともに,増殖率が向上する挿し穂の調整方法を検討した。1.培地の水分管理法として,育苗箱をビニールで覆って挿し床を湛水状態としたプール挿しが,従来のかん水がかけ流しとなる方法よりも発根率が高く,発根本数やシュートの発生本数が多くなることが明らかとなった。プール挿しは,2~3日おきの手かん水での省力的水分管理が可能であり,ミスト室を使用することなく挿し木苗が得られることから実用的手法であると考えられた。2.プール挿しにおける挿し木適期は,6月であることが明らかとなった。6月区の挿し木日から2ケ月間の最低気温は,常に20°C以上であり,相対湿度は,80%以上の時間が最も多かった。3.2節挿し(茎挿し)は,慣行の頂芽挿しと同様に発根率が高く,挿し木苗として十分な発根およびシュートの発生が認められた。さらに,2年生枝を用いた2節挿しでは,従来から用いられていた1年生枝と比較して7.4倍の挿し穂が得られ,100%発根することが明らかとなった。この手法は,挿し木適期での増殖率を向上させるのに有効性が高いと考えられた。(著者抄録)