抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ゲーミングは,人間の相互作用に関するデータの収集や,人間関係の構築・改善のための疑似体験など,様々な目的で用いられる。その設計手法には専門的な立場からの方法論もあるが,教育の分野では授業や教材を設計するためのインストラクショナルデザイン(以下,ID)の理論・手法が体系化されている。教育目的でゲーミングを行う場合の評価について,IDの立場とゲーミングの立場を関連づけて考察した。実践事例に即して,以下1)-4)にて2つの立場の設計手法を比較した。1)技術者モラル教育とゲーミング:モラル教育の要点,教育の評価と授業計画,設計上の制約条件,2)状況理解のためのゲーミングと評価:劇を用いた教育ゲーミング,コンセプトマップを用いた個別学習型教育ゲーム,両者の比較,3)態度変容のためのゲーミングと評価:授業・教材での評価,Webワークシートを用いた判断演習ゲーミング,判断演習を目的とした個別学習型教育ゲーム,両者の比較,4)技術者モラル教育教材の形成的評価。IDでは個別学習を基本とし,逐次的な形成的評価とフィードバックを重視する。ゲーミングは集団学習を基本とし,ディブリーフィングの局面でのみ形成的評価とフィードバックを行う。ゲーミング設計において,授業という実施環境が持つ制約条件を満足させ,教育効果を保証するためのデータ収集と目標達成状況の把握,およびフィードバックを考慮する必要がある。