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J-GLOBAL ID：200902229533731235   整理番号：08A0590112

コンクリートと接するベントナイト砂混合土の乾燥密度が電気泳動後のベントナイトのカルシウム型化に及ぼす影響

EFFECT OF DRY DENSITY OF BENTONITE IN CONTACT WITH CONCRETE ON ITS ALTERATION AFTER ELECTRICAL MIGRATION

著者 (4件)： 渡辺真樹 (群馬大 大学院工学研究科) ,  杉山隆文 (北大 大学院工学研究科) ,  冨澤奈緒美 (戸田建設) ,  辻幸和 (群馬大 大学院工学研究科)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 61  ページ： 351-357  発行年： 2008年02月20日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 放射性廃棄物の埋設処分における人工バリアとしてのセメン系材料とベントナイト砂混合土の経時劣化に関連して,ベントナイト砂混合土の乾燥密度の違いが,ベントナイトのカルシウム型化に及ぼす影響を調べた。4水準の乾燥密度のベントナイト砂混合土を作製し,さらに実際の人工バリアを模擬した複合供試体を用いて,電気泳動試験を行った。結果,電気泳動試験後のベントナイト砂混合土の各層の測定結果から,乾燥密度が最も小さい1.6g/cm³のベントナイト砂混合土では,コンクリート界面側と陰極側の含水比の差が大きいことが認められ,乾燥密度が小さく間隙が多いことがイオンの移動しやすさに影響を与えると推測された,同程度の積算電気量において,乾燥密度が最も大きい1.9g/cm³意のベントナイト砂混合土では,浸出陽イオン量比の増加が少なく,そのため膨潤力の低下が小さかったが,高い乾燥密度のベントナイト砂混合土を用いることでカルシウム型化に伴う膨潤力の低下を抑えることができると考えられる,等の知見を得た。

シソーラス用語： *ベントナイト ,  コンクリート ,  変性 ,  依存性 ,  電気泳動 ,  溶脱 ,  密度 ,  乾燥 ,  *放射性廃棄物 ,  *地中処分 ,  模型試験 ,  *乾燥密度 ,  貯蔵施設
準シソーラス用語： *カルシウム型化

分類 (3件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  天然石材,窯業製品  (RA06043Y) ,  放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (7件)：

• 辻幸和、杉山隆文: 放射性廃棄物埋設処分施設へのコンクリートの適用課題、第32回セメント・コンクリート研究討論会論文報告集、pp. 5-10(2005)
• 三原守弘: ナトリウム型ベントナイトのカルシウム型化に伴う透水係数及び核種の実効拡散係数の変化、サイクル機構技報、No.6(2000)
• 前田宗宏ほか: カルシウム型化及びカルシウム型ベントナイトの基本特性、動力炉・核燃料開発事業団技術資料、PNC、TN8410、98-021(1998)
• 杉山隆文、福岡弘誠、辻幸和: 電気泳動法によるコンクリートと接するベントナイト砂混合土の変質に関する基礎研究、材料、日本材料学会、Vol.54、No.8、pp. 816-821(2005)
• 日本ベントナイト工業会標準試験方法 (JBAS, 1977)

タイトルに関連する用語 (7件)： コンクリート ,  ベントナイト ,  砂 ,  混合土 ,  乾燥密度 ,  電気泳動 ,  カルシウム