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J-GLOBAL ID:200902230244009384   整理番号:09A0311208

スリランカ南部のモクマオウ海岸林によるインド洋大津波の減衰

Endurance of the Casuarina coastal forest in southern Sri Lanka against the Indian Ocean tsunami
著者 (7件):
資料名:
巻:号:ページ: 1-5  発行年: 2009年02月25日 
JST資料番号: L7269A  ISSN: 1347-6289  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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2004年末,スリランカ南部地域に発生したインド洋大津波に対するモクマオウ(Casuarina)海岸林の抗力性と減衰性について調査した。津波は海岸前線の砂丘のモクマオウ林を超える海抜5.5mに達したが,後背砂丘のモクマオウ林,5m高を越える事はなかった。このため砂丘内陸部に位置した民家は災害を免れた。反対に,砂丘を掘削して出来た浅瀬を通過して津波は砂丘3.5m高と砂丘林を越え,海岸から250内陸部の民家に被害をもたらした。砂丘の高い位置に林立したモクマオウは損壊を受けなかったが,津波が引いてえぐった侵食により林の57%が損壊を受けたが,樹幹の損壊はわずかであった。この事から,津波が民家を損壊する破壊力であったにも関わらず,モクマオウの木が津波の物理的衝撃から耐えたものと思われた。直接的証拠はないが,こうした調査事実からモクマオウの海岸林が大津波の災害軽減に間接的に働いたと言えよう。
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森林保育  ,  自然災害 
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