リッチモンドは, 全体としての家族 (family as a whole) の視点 (目の前にある問題を高齢者の問題, 障害者の問題などと分類して区別しないで, 家族の問題に取り組むとした考え) の重要性を強調し, 援助者が家族に関わる際の対象は家族の「つながりの力 (power of cohesion)」であり, その力の実現がソーシャルワーカーにとって大事だと述べた. M. E. Richmond., Social diagnosis, New York: Russell Sage Foundation, 1917, p134. 小林理「ファミリーソーシャルワークの視座と方法」『よくわかるファミリーソーシャルワーク』ミネルヴァ書房, 2005年, 50~51ページ.