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J-GLOBAL ID:200902230602468876   整理番号:08A1229072

誘電体積層基板の一軸異方性を考慮したマイクロ波平面フィルタ設計に関する検討

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巻: J91-C  号: 12  ページ: 728-735  発行年: 2008年12月01日 
JST資料番号: S0623C  ISSN: 1345-2827  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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マイクロ波平面回路に用いられる銅張り誘電体積層基板は,構造上一軸異方性をもち,複素誘電率が平面方向(比誘電率εrt,誘電正接tanδt)と垂直方向(比誘電率εrn,誘電正接tanδn)で異なり,かつ,銅はくの比導電率も表面と界面で値が異なることが知られている。本論文では,この一軸異方性を考慮した平面回路の高精度設計を2.5次元電磁界シミュレータにより行うのに有効な等価誘電率法を提案する。このため,マイクロストリップ線路(MSL)及びコプレーナ線路(CPW)について,εrt,及びεrnを考慮して実効比誘電率εeffをまず計算し,次にεeffから等価比誘電率εaを計算し,比較により比誘電率の公称値の適用限界を検討する。更に,2~20の範囲内にあるεrt,及びεrnに適用可能なMSL設計用チャートを提供する。一方,CPWの設計には,等価比誘電率と等価基板厚さを用いる方法を提案する。実際に,AR1000基板を用いて既に設計されているMSLとCPW構造のバンドパス(帯域)フィルタ(BPF)について,本法により周波数応答を計算する。この結果は測定結果とよく一致し,本法の有効性が実証された。最後に,BPFの挿入損は,3次元電磁界シミュレータHFSSにより導体損,誘電体損,放射損に分離して評価可能であることを示す。(著者抄録)
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