文献
J-GLOBAL ID:200902230898283426   整理番号:09A0165937

CuB2O4におけるカイラルらせん磁性

Chiral Helimagnetism in CuB2O4
著者 (5件):
資料名:
ページ: 141  発行年: 2009年01月 
JST資料番号: L2149A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
らせん磁性体CuB<sub>2</sub>O<sub>4</sub>は,低温で種々の磁気相転移を示す:T<sub>N</sub>(=20K)以上の常磁性状態,T<sup>*</sup>(=10K)<T<T<sub>N</sub>領域での弱強磁性秩序を持つ整合相,およびT<sup>*</sup>以下におけるらせん磁性秩序を持つ不整合相である。不整合-整合転移に近い温度では,中性子回折実験は高次衛星反射を示し,磁気ソリトン格子形成の証拠と報告されている。また,著者らにより,らせんc軸に垂直な印加磁場の増加と共に,不整合相IIが,整合磁気構造と思われる領域で観測されている。これよりCuB<sub>2</sub>O<sub>4</sub>の磁気的性質は,格子カイラルXYモデルにより説明可能であり,整合-不整合転移は,カイラル磁気ソリトン格子の形成により理解される。カイラルらせん磁気秩序を検出するために,アップスピン中性子とダウンスピン中性子間の非対称磁気衛星反射強度を比較する点で偏極中性子回折技術は強力である。そこで著者らは,不整合相における偏極中性子回折実験を行った。単結晶は自然分晶技術により育成された;<sup>10</sup>Bによる大きな中性子吸収を避けるために濃縮された<sup>11</sup>B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>を使用して,CuO,Li<sub>2</sub>O<sub>3</sub>,およびB<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の徐冷を行った。実験は,中性子偏極を散乱ベクトルに平行に整列させるために,散乱ベクトルに平行な印加磁場の下,8Kの温度で行った。(0,0,2)の周りに,(0,0,2+q)および(0,0,2-q)と指数づけ出来る不整合衛星ピークを観測した。アップスピンとダウンスピンの中性子強度間にいかなる差も観測しなかった。これは,どのようなカイラル磁気秩序も存在しないことを示す。けれども,その空間群I-42dに基づく対称操作は,アンタイフェロ・カイラルらせん磁性秩序を可能にする,これは,右巻きねじと左巻きねじを交互に行うものである。アンタイフェロ・カイラルらせん磁性秩序の場合には,磁気伝搬ベクトル(0,0,q)に平行でない(1,1,4+q)および(1,1,4-q)反射を観測することが必要である。追加実験が現在進歩中である。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
酸化物結晶の磁性 
タイトルに関連する用語 (2件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る