抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
分散型電源(DG)の増加を背景に,配電ネットワークにおいて高調波による過電流,誘導障害や電圧波形歪みなどの障害が懸念されている。これらの機器が配電ネットワークに多数台連系されるに従い高調波が増大して配電ネットワークにおける管理目標値を超えてしまうことが懸念される。しかし,高調波の発生源を特定することはできず,需要家が個別に対処することもできないので,配電ネットワーク運用側が対策を取る必要があると考えられる。本研究では,インバータ機器を介してDGが多数台連系されることにより,面的に広がる配電ネットワークの高調波が増大して総合電圧歪率が管理目標値を超えてしまった場合を想定し,その高調波抑制対策としてアクティブフィルタ(AF)を配電ネットワークに設置する際に,設置箇所や設置フイーダだけでなく,配電ネットワーク全体で高調波抑制効果が得られる最適な設置箇所,フィルタゲイン,および必要最小限の設置台数を決定するための手法を提案した。また,提案手法の妥当性とAFの最適な設置による高調波抑制効果について確認するため,DGが多数台追系された配電ネットワークの高調波解析モデルを用いて数値計算による解析および検討を行い,最適な設置箇所,フィルタゲイン,および必要台数を決定することにより,配電ネットワーク全体で高調波抑制効果を得ることができることを確認した。