抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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セメントを生産する際には,およそ同量の二酸化炭素を大気中に放出する。そこで,近年二酸化炭素の発生を抑制する新材料としてジオポリマー法による硬化体が注目されるようになった。そこで,石炭灰とケイ酸アルカリ溶液及び人工軽量骨材から約1.75t/m
3の気乾単位容積質量のジオポリマー軽量モルタル・コンクリートを作製した。そして,その配合条件及び諸性質を検討した。その結果,次のことが分かった。1)アルカリ溶液のSi/アルカリ(モル比)が0.32以上のときに,次の関係となる。ジオポリマーモルタルの圧縮強度は約140N/mm
2まで,アルカリ/H
2O(モル)と直線関係が成り立つことが分かった。2)アルカリ溶液において,K成分が多いと硬化体そのものの構造に大きな変化はないが,高アルカリ領域における施工時の流動性が改善し,結果として高強度のモルタル・コンクリートが作製できることが分かった。3)ジオポリマー硬化体の化学的耐久性は大きく,酸抵抗性及び,軽量骨材を使用したモルタル・コンクリートで問題となるアルカリ骨材反応抵抗性,凍結融解反応抵抗性も大きいことが分かった。