抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らはこれまでに,腕の振り動作に基づく新しい生体認証について検討し,携帯電話上の個人認証を実現するための基本方式を提案した。この方式は腕を振る動作中の加速度を個人の特徴量として取得し,DPマッチングにより相違度を比較する。腕の振り動作認証は,携帯電話に簡易な操作性と高い利便性を提供する反面,同一人物であっても各試行における変動は大きく,特に中長期の経時により広がる変動への耐性が要求される。そこで本論文では,腕の振り動作認証においてテンプレートの更新により経時変化を抑制する方法を提案する。提案法は,登録されているテンプレートと新たに入力された時系列データとの間で相違度を最小とする経路をDPマッチングにより求め,その経路に基づいて新たなテンプレートを作成する。また,相違度に対するしきい値を導入し,適応的に更新の要否を判定してテンプレートの更新の信頼性を高める。被験者12名による2か月にわたる認証実験の結果,提案更新法により等誤り率5.01%を達成し,更新を行わない場合の等誤り率17.0%を大幅に改善した。(著者抄録)