抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソリッドモデルの稜線や頂点に丸みをつけるブレンド処理(blending)は,鋳造モデルなど生産のためのモデリングには必須の機能で,市販のCAD/CAMシステムに実装され,設計・製造業務で利用されている。一方で,利用現場,特に加工準備のCAMにおけるモデリングでのブレンド処理で,ブレンド欠損である「面落ち」などの問題が発生しており,安定した技術としてブレンド処理が定着していないことも事実である。本研究では,現在のブレンド処理の諸問題が,ブレンド処理アルゴリズムの改良・改善だけでは解決が困難であるという認識に基づき,ソリッドモデルの表現の拡張と,その拡張に基づいたブレンド処理を提案した。またブレンド作成可否の判定方法を示した。本報ではこれにより,ブレンド処理の頑健性の向上が実現できることを示した。これにより得た主な知見を次に示した。1)ブレンド処理の安定性向上のため,拡張B-rep構造とそれに基づくブレンド処理を提案したこと,2)本報では3稜線頂点を終端とする稜線ブレンドについてその手順とブレンド成立の判定式を示したこと。