抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農村地域における戸別合併浄化槽処理水質の季節変動特性について検討した。愛媛県I市M地区を対象とし,平成19年9-10月に34基の処理水水質と可動状況,影響因子を調査し,2-3月の調査(39基)と比較した。その結果,これまでの農村地域への戸別合併浄化槽の普及は,水温が低い季節に加え,水温が比較的高い季節でも,BOD・CODに関しては大きく水質改善に寄与してきた。しかし,水温が比較的高い季節でも,汲み取りから戸別合併浄化槽への切り替えは,T-N・T-Pに関しては地域の水質汚染に寄与した可能性がある。従って,今後の戸別合併浄化槽の導入に際しては,農村の環境保全のために,窒素・リン除去が高率に行なえる新しい処理方式の浄化槽の導入が重要である。