抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成18年1月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発生した火災の調査結果,実験結果,数値シミュレーション結果などを報告した。この火災では入居者7名が死亡し,3名が負傷したものである。火災実験として,1)予備実験(出火),2)本実験(火災拡大)を実施した。1)では,可燃物の着火可能性及び無炎・有炎燃焼性状の確認実験として点火方法(ライター及びタバコ),第一着火物(クション及び籐製ゴミ箱)につき13件の実験を実施し火災進展の可能性ルートの2点を特定し,本実験の火点条件とした。2)では,3実験を実施し,火災進展状況,隣接するソファ・テーブルへの着火状況(特に,ソファの燃焼状況の測定),天井への延焼状況を観測するとともに,発熱速度,放射受熱量,熱流速などを測定した。また,計算機を使用した火災シミュレーション(再現実験)を実施した。これらの実験概要(火点近傍における可燃物の燃焼状況の調査結果など),火災シミュレーション結果などを今後の火災調査に活用することにした。