抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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物質が示す代表的な相である気相,液相,そして固相のうち,液相に関する理解は大幅に遅れている。だが,近年重要性を増している生体などを作るソフトマターなどでは,液体の分子論的な理解が不可欠となっている。一方,液体の静的性質,即ち熱平衡にある液体の熱力学的性質や構造を示す分子の分布関数についての理解は,大規模なシミュレーションなどによって大きな進歩が遂げられている。この類の方法によって,液体で重要になる分子の短距離相関が,かなりの程度取り入れられる様になった。だが,これは空間的に一様な場合に限られ,実際の応用では,空間的な不均一性が問題とされる。そして,不均一な液体のダイナミクスを扱う手段として,密度汎関数理論を非平衡に拡張した動的密度汎関数理論(DDFT)が注目を浴びている。本稿では,液体における密度汎関数法に関して概説した。更に,その応用例として,液体内のブラウン粒子の挙動について議論した。