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J-GLOBAL ID：200902237520223438   整理番号：08A0282462

エレメント・プーリ間μ向上によるベルトCVTの伝達効率向上

Research on Improvement of Transmission Efficiency by Improving Friction Coefficient between Element and Pulley of the Belt CVT

著者 (4件)： 山崎正典 (ジヤトコ) ,  加藤芳章 (ジヤトコ) ,  中原綱光 (東京工大) ,  市橋俊彦 (出光興産)
資料名： 自動車技術会論文集  (Transactions of Society of Automotive Engineers of Japan)
巻： 39  号： 2  ページ： 287-292  発行年： 2008年03月25日 
JST資料番号： S0826A  ISSN： 0287-8321  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： プーリ表面性状の制御とCVT油の改良によるμの向上を図ったことを紹介した。評価方法としては,実機でのエレメント・プーリ間摩擦特性評価の代替試験法として,模擬摺動試験機を使用した。実験結果は次の通りである。1)算術平均粗さ0.1未満で高μを実現する表面テクスチャは,粗さの突起の密度が大きいことと相関があり,2)高μ油は,境界潤滑膜を摺動部の広い範囲に生成し,平均的な膜厚を厚くすることで高μを発現していると考え,3)突起密度の高い鏡面加工プーリと低粘度高μ油の組み合わせにより,エレメント・プーリ間μを20%以上向上できることを実機サイズ試験機で検証し,ベルト伝達効率を2%向上できることが分かった。

シソーラス用語： *動力伝動 ,  *無段変速装置 ,  自動車性能 ,  燃料経済 ,  摩擦係数 ,  プーリ ,  *ベルト伝動 ,  モード ,  燃料消費率 ,  耐熱性 ,  耐摩耗性 ,  境界潤滑 ,  表面性状 ,  滑り ,  *潤滑膜 ,  トルク ,  表面粗さ ,  自動変速機油 ,  鏡面仕上 ,  Auger分光法 ,  光学顕微鏡 ,  粘度 ,  *油圧油 ,  運転モード ,  摺動 ,  経済 ,  機械的性質 ,  耐性 ,  機械工作 ,  係数 ,  輸送係数 ,  度

分類 (2件)： 動力伝達装置  (QG03020Z) ,  伝動装置  (QB01070Z)

引用文献 (5件)：

• 山本和久. CVTと自動MTが燃費に与える影響の解析と燃費向上予測. HONDA R&D Technical Review. 2000, 12, 1, 63-72
• 伊藤靖朗. ベルトCVTの金属間摩擦係数に及ぼす表面粗さの影響 第2報. トライボロジー学会会議予稿集, 2005. 2005, 295-296
• NAKAHARA, T. A model of boundary friction in conjunction with contact of rough surface against soft thin film on flat substrate. Proc. 12th Nordic Trib. Symp., 2006. 2006, 1-10
• MCCOOL, J. I. Relating profile instrument measurements to the functional performance of rough surfaces. ASME J. Trib. 1987, 109, 264
• 市橋俊彦. 高摩擦ベルトCVT油の境界摩擦特性と摩擦面生成物の関係. トライボロジー学会会議予稿集, 2005. 2005, 293-294

タイトルに関連する用語 (5件)： エレメント ,  プーリ ,  ベルト ,  CVT ,  伝達効率