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J-GLOBAL ID:200902237534661357   整理番号:08A0478423

塩ストレス下のヒメタイヌビエ(Echinochloa crus-galli Beauv.var.formosensis Ohwi)の適応機構:サリチル酸が塩ストレス感受性に及ぼす影響

Adaptive mechanism of Echinochloa crus-galli Beauv. var. formosensis Ohwi under salt stress: Effect of salicylic acid on salt sensitivity
著者 (6件):
資料名:
巻: 174  号:ページ: 583-589  発行年: 2008年06月 
JST資料番号: C0945B  ISSN: 0168-9452  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アイルランド (IRL)  言語: 英語 (EN)
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これまでの研究で筆者らは,塩ストレスを受けたイネ(Oryza sativa L.cv.Nipponbare)の苗にサリチル酸(SA)が蓄積することを明らかにした。また,SA合成が高塩条件下における生育阻害を軽減することから,SAの蓄積がイネの苗に酸化損傷を生じさせるという仮説を立てた。塩ストレス下のSAによる作用を更に明らかにするため,イネよりもSA含量が低く,塩ストレス耐性が優れたイネ科雑草ヒメタイヌビエ(Echinochloa crus-galli Beauv.var.formosensis Ohwi)におけるSA含量と抗酸化酵素活性の変化,および外生SAが及ぼす影響を調べた。その結果,高塩ストレスを与えた苗では,遊離SA含量と抱合体SA含量はいずれもまったく増加せず,地上部新鮮重とクロロフィル蛍光(ΦPSII)はわずかに減少した。また,SAを葉面散布した後に塩ストレスを与えると,吸収したSAによって塩ストレス誘導性生育阻害の増大とΦPSII値の著しい低下が生じた。苗のカタラーゼ(CAT)活性とスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性は,塩ストレスによって誘導された。しかし,事前にSA処理をおこなった処理区ではCAT活性の誘導が抑制され,更にSOD活性は増加して,葉中過酸化水素(H2O2)濃度の増加を招いた。本試験結果は,SAの細胞内プールがCAT活性の抑制とSOD活性の著しい増加によりH2O2の発生を促進し,その結果として塩ストレスによる酸化損傷が増大することを示唆した。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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植物生理学一般  ,  植物の栄養障害 
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