抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,鏡面加工の観点から被削材をアルミニウム合金として,まず加工条痕が反射特性に与える影響について実験的検討を行い,次に小型化で課題となる薄肉部の鏡面切削やミラー保持の方法について検討した。さらにこれらの結果を基に小型ODV(OmniDirectional Vision:全周撮像装置)用ミラーであるφ15mmの主鏡とφ5mmの副鏡の試作をした。これにより得た主な知見を次に示した。1)光による干渉縞の発生を抑制するには単位長さあたりの加工条痕を少なくする必要があること,2)単位長さあたりの加工条痕は解像力には影響しないこと,3)薄肉部の切削後の形状は弾性変形により凸形状となること,4)薄肉部の切削で,切り込み量を大きくしても表面粗さは変化しないが,平面度は悪化すること,5)平面度は150nm程度以下の場合,反射像に歪みは生じないこと,6)切削部の肉厚は薄くなるにしたがって,平面度ならびに表面粗さは悪化すること,7)主鏡および副鏡の切削にはリング状の保持具を用いることにより,保持力による歪みを抑制できること。