抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1995年の発見以来,系外惑星は人類に新しい宇宙観をもたらしている。太陽系内の8個の惑星に対し,すでに300個を超える多様な系外惑星が発見されている今,従来の枠を超えた新機軸により,系外惑星科学を展開することが求められている。10周年を迎えるすばる望遠鏡にとっても,系外惑星と,惑星系形成の場である原始惑星系円盤は,最も重要な観測対象である。巨大望遠鏡と先進的観測装置で可能になった高コントラスト赤外線観測によって,直接撮像によるアプローチが進んでいる。その結果,惑星質量に迫る伴星天体や新しいタイプの円盤の検出に成功し,円盤の形態の多様性が明らかになった。次期補償光学や新たな高コントラスト赤外線観測装置を用いた戦略的観測により太陽系に似た系外惑星を直接観測することを目指す。さらに,赤外線ドップラー法によりハビタブル地球型惑星の検出にチャレンジし,分光観測により木星型惑星のキャラクタリゼーションを進め,今後もすばる望遠鏡はこの分野を切り拓いていくと期待される。(著者抄録)