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J-GLOBAL ID：200902238604712570   整理番号：09A0339996

紫外線照射装置を用いた磨崖仏着生生物の除去

Cleaning Epiphytic Vegetation with UV-C Irradiation for Buddhist Images Carved on Natural Cliff

著者 (4件)： 森井順之 (文化財研 東京文化財研) ,  川野邊渉 (文化財研 東京文化財研) ,  山路康弘 (別府大 文化財研) ,  柏谷博之 (科学博物館)
資料名： 保存科学  (Science for Conservation)
号： 48  ページ： 21-31,1(1)  発行年： 2009年03月31日 
JST資料番号： Y0449A  ISSN： 0287-0606  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 蘚苔類や地衣類など着生植物は磨崖仏の主な劣化要因であり,鑑賞の阻害にもなる。蘚苔類の繁茂がひどい臼杵磨崖物・古園石仏群大日如来座像周辺及び熊野磨崖物大日如来像右肩部を対照に紫外線照射した。本論文はその処置の概要及び処置後の経過観察の結果を述べた。着生生物に対し安全で効率的な除去方法として波長約254nmの紫外線照射を行った。臼杵磨崖物では古園石仏群株に着生したジャゴケ,ナガハゴケなどの蘚苔類を枯れ死させ,収縮した状態で除去した。除去作業のみでは1か月でコケ類の着生が確認されたので,除去作業後の施工面にシリコン系撥水剤の塗布を行い,3か月後でも新たな蘚苔類の着生が見られないことからこの方法は有効であることを確認した。

シソーラス用語： こけ類 ,  地衣類 ,  *彫刻 ,  着生 ,  *紫外線照射 ,  ケイ素 ,  防水材料 ,  *追跡調査 ,  殺菌ランプ
準シソーラス用語： *仏像 ,  シリコン ,  撥水剤 ,  *経過観察

分類 (2件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

タイトルに関連する用語 (3件)： 紫外線照射装置 ,  着生 ,  生物