抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水稲生育に影響を与えない許容塩分濃度の上限は,これまでの種々の実験により,電気伝導率で1800μS/cmであることが明らかにされている。上記結果は,連日減水分を供給し,常時湛水を維持する方法によって求められたものである。これに対して,十分な用水を確保できない地域では,湛水分を使い切った後に水を供給する管理方式となる。この場合には田面水の塩分濃度が大きく上昇し,常時湛水とは異なる濃度変化になることが予想される。このような場合について1800μS/cmの妥当性を検証する必要がある。そのために,コシヒカリを対象に,1800μS/cmの塩水を用水とし,田面水を使い切った後に同じ用水を供給し,収量を確認する実験を行った。その結果,用水の導電率の上昇は認められたが,収量に大きな変化は無かった。これにより,供給水濃度1800μS/cmは妥当であると結論付けられた。