抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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分散型電源(DG)の配電系統への導入実績数が増加しているが,その発電電力が配電ネットワーク内に「逆潮流」として流れ込むと配電系統の電圧を上昇させ,適正電圧範囲を逸脱させる場合がある。これに対して,配電系統の適正電圧を維持できるように,これまで様々な電圧制御技術の開発研究がなされてきている。本稿では,電圧制御機器の切り口から配電系統の電圧制御技術を概説すると共に,1998年から2008年までの電気学会誌論文とIEEE論文の文献調査結果をもとに,DGの導入拡大に対応した配電系統電圧制御技術の国内外における研究動向を調べた。そして,文献調査結果にもとづき,電圧制御機器,制御方式,制御目的の三つの観点から,配電系統電圧制御の研究動向を概説した。今後の展望としては,配電系統に接続される様々な構成要素の多目的協調制御や,自律制御と集中制御との協調など制御方式間の最適な協調も重要となってくるであろう。