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J-GLOBAL ID：200902240023410322   整理番号：08A1162848

酸化開始温度による加硫ゴム,プラスチックの劣化評価

Degradation Detection of Vulcanized Rubbers and Plastics Using Initial Oxidation Temperature

著者 (6件)： 仲山和海 (化学物質評価研究機構) ,  仲山和海 (長崎大 大学院生産科学研究科) ,  渡邊智子 (化学物質評価研究機構) ,  渡邊智子 (長崎大 大学院生産科学研究科) ,  大武義人 (化学物質評価研究機構) ,  古川睦久 (長崎大 大学院生産科学研究科)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 81  号： 11  ページ： 467-472  発行年： 2008年11月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 迅速簡便にゴムやプラスチックスの劣化評価試験法を確立するために,DSC用いた大気圧下の昇温測定時に出現する酸化開始温度(IOT)の活用を検討した。DSC昇温曲線の酸化反応開始前のフラットなベースラインと,急激な酸化に伴う発熱曲線との交点温度をIOTと定めた。測定に用いた試料量は加硫ゴムで10mg,プラスチックスでは1mgとし,試料が空気に接触するようにアルミニウム製オープンサンプルパンを使用した。熱劣化に伴う引張試験による残留伸度の変化と,顕微FIRによる顕微表面反射法で評価した分子構造の変化挙動は,IOT値の変化と対応していた。劣化評価した試料の内,ポリオレフィン類,ポリアミド66,クロロプレンゴム,NRとNBRがIOTによる劣化評価が可能だった。IOT法は少量試料での実施可能で,特に微細なゴムやプラスチックスの劣化指標や,老化防止剤の添加評価にも活用できることを示した。

シソーラス用語： *熱劣化 ,  試験 ,  加硫ゴム ,  *ポリエチレン ,  *ポリプロピレン ,  *示差走査熱量測定 ,  *酸化 ,  *検出法 ,  引張試験 ,  顕微分光分析 ,  ATR分光法 ,  ナイロン66 ,  天然ゴム ,  クロロプレンゴム ,  ニトリルゴム ,  迅速分析 ,  微量分析
準シソーラス用語： 酸化劣化 ,  劣化試験

分類 (2件)： 抵抗性  (YH02050K) ,  化学分析一般  (CC07010Q)

引用文献 (9件)：

• 1) Kikkawa, H.; Nakamura, T.; Hyakutake, K.; Kobayashi, T.; Ueda, S.; Miyagawa, R.; Ohtake, Y.: Nippon Gomu Kyokaishi, 76, 9 (2003)
• 2) Nakayama, K.; Watanabe, T.; Ohtake, Y.: Nippon Gomu Kyokaishi, 80, 165 (2007)
• 3) Brazier, D. W.: Rubber Chem. Technol., 53, 437 (1980)
• 4) Allen, N. S.; Moore, L. M.; Marshall, G. P.; Vasoliou, C.; Kotecha, J.: Polym. Degrad. Stab., 27, 145 (1990)
• 5) Ohtake, Y.: “Koubunshizairyo no jikogeninkyumei to PL hou”, Agunegijutusenta, Tokyo, p. 69 (1999)

タイトルに関連する用語 (5件)： 酸化 ,  開始温度 ,  加硫ゴム ,  プラスチック ,  評価