抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多数の突起が放射状に並ぶ放射状構造椎骨の型取り技法を,植物食恐竜のBactrosaurusの第5頸椎(レプリカ)を実例にして紹介した。本技法の型は表と裏の2型で構成され,それぞれ,ゴム型・プラグ・支持型の部品から成る。オーバーハングを作らないという基本原則で,突起同士がなるべく重ならないように型取り面を選び,分割線と分割面を設定する。分割線の向こう側の面を粘土で覆い,シリコン積層(ゴム型作成)により標本表面の凹凸など小さなオーバーハングを処理する。離型処理後,ゴム型外表面に残った全ハングをプラグ処理する。離型処理の後,支持型を作り,支持型硬化後,脱型する。粘土を除去した後,反対側も同様に型取りをする。完成した型は,前後半分ずつ型取り技法としては印象面の起伏が最小に留まった浅い型で,全体的に開放された型になる。このため,標本やレプリカから型を外すことが容易である。同様の理由で,レプリカ材の積層も容易でゴム型の印象面の気泡を押し出しやすく複製の失敗が少ない。