抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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動的な線形部に静的な非線形部が直列に接続されたウィナーシステムにおいて,線形部のパラメータが連続的に未知な変動をするシステムを対象とし,これらの問題点を解決する同定法を提案した。線形部は伝達関数モデルで表わし,その未知変動するパラメータはニューラルネットワーク(NN)で表現する。線形部モデルはウインドウの初期時刻で初期状態値が必要であるため,最適化パラメータとして推定し,非線形部は線形部出力の未知非線型関数であるためNNで表現する。NNのユニット数は変動の複雑さなどに応じて適切な値を決定する必要があり,これらの決定にMDL(最小記述長)情報量基準を用いた。初めに,問題設定を行い,次にシステム同定でモデルの設定,パラメータ推定,およびNNのユニット数の決定を行った。最後に,線形部に2次連続系を考え,減衰率が未知変動する場合とゲインが未知変動する場合の2つのケースに対して,シミュレーションを行い,良好な結果を得た。さらに,ゲインおよび減衰率がともに未知変動する場合など,他の変動形態および非線形部の組合せについても同様に良好な推定結果を得た。