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J-GLOBAL ID：200902241843219526   整理番号：09A0730410

硫黄化合物を用いる有機金属化学:触媒反応と化学量論反応の使い分け

Organometallics Using Organosulfur Compounds: Exchange of Information between Catalytic and Stoichiometric Reactions

著者 (2件)： 国安均 (大阪大 大学院工学研究科) ,  神戸宣明 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 67  号： 7  ページ： 701-713  発行年： 2009年07月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 触媒毒として作用すると考えられてきた有機硫黄化合物の,遷移金属触媒を用いた反応の有用性は,つい最近まであまり研究されてこなかった。しかしながら,1991年にPd触媒を用いたジアリールスルフィドの末端アルキンへのcis-付加が報告されて以来,金属触媒を用いた不飽和化合物へのS-G結合(G;元素又は基)を有する化合物の種々の位置-及び立体選択的付加反応が開発されてきた。ここでは,著者らの成果,すなわち:1)Pd触媒によるイソシアニドへのジアリールスルフィドの付加,2)Pd触媒によるスルフェンアミド類,一酸化炭素,及び末端アルキン類の反応,3)ビニルスルフィド類及びチオエステル類S-C結合のPt(0)錯体への酸化的付加及び一連のカルボチオレーション及びユニークなワンポット環化への適用,4)末端及び内部アルキンのS-M(M=Pd,Pt)結合への熱-及び光促進挿入反応,”o-ハロゲン効果”,及び触媒反応への適用,及び5)H-Pt結合へのフェニルアセチレンの光-及び-チオール駆動trans挿入,についてレビューした。

シソーラス用語： *スルフィド ,  *アルキン ,  パラジウム触媒 ,  白金触媒 ,  *付加反応 ,  脱離反応 ,  酸化 ,  還元 ,  挿入反応 ,  脱カルボニル ,  光化学反応 ,  イソシアニド ,  環化反応 ,  一酸化炭素 ,  酸ハロゲン化物 ,  触媒反応

分類 (1件)： 芳香族単環スルホン酸・スルフィン酸・スルフェン酸  (CF05140B)

引用文献 (56件)：

• REPPE, V. W. Liebigs Ann. 1953, 582, 1
• REPPE, V. W. Liebigs Ann. 1953, 582, 38
• HOLMQUIST, H. E. J. Org. Chem. 1960, 25, 2240
• KNIFTON, J. F. US Patent, 3 933 884. 1976
• DZHEMILEV, U. M. Izv. Akad. Nauk SSSR, Ser. Khim. 1981, 11, 2655

タイトルに関連する用語 (4件)： 硫黄化合物 ,  有機金属化学 ,  触媒反応 ,  化学量論