抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターネット上でのコミュニケーションでは台風や地震など,自然現象に起因して多数の人々が同時に影響を受ける大規模自然イベントは多くの人が共有できる。本論文では,台風に誘発されて生じる活発なコミュニケーションを動的な地図として可視化するシステム「台風前線」を提案した。本システムは参加者によるトラックバックやケータイメールなどの台風情報を集約するサーバと,それらデータを動的な地図上に重ね合わせて可視化するクライアントからなる。統一的な基準に基づいて台風情報を収集するために台風の番号と地域は選択式とし,送信時刻と送信者の情報を組み合わせてメタデータとする。台風経路データや気象衛星画像が表示された地図上の適切な地理的位置に集約情報を表示するだけでなく,同一の時間軸上で同期させるアニメーション表示が行える。台風が通過した地域からのメッセージを読んで備えを行い,さらに台風情報を発信することで次に接近する地域へとメッセージを受け渡すことができるといった効果があることを示した。