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J-GLOBAL ID:200902243080222094   整理番号:09A0290377

月周回衛星かぐや搭載LALTレーザ高度測定から得られた月の大域的形状と極地形

Lunar Global Shape and Polar Topography Derived from Kaguya-LALT Laser Altimetry
著者 (11件):
資料名:
巻: 323  号: 5916  ページ: 897-900  発行年: 2009年02月13日 
JST資料番号: E0078A  ISSN: 0036-8075  CODEN: SCIEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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月の形状と地形の知識は月の内部構造と月面進化の理解の基本であるが,月周回探査機Clementineなどで得られた極領域を含む月の全地形図ULCN2005は大きな系統誤差を持つことが知られている。本稿では,月周回衛星かぐや(SELENE)搭載レーザ高度計(LALT)のデータを用いて作成した空間分解能0.5度以上の月の全球地形図を提示した。約677万点の計測点数,約4m(1σ)の高度精度,及び約80m(1σ)の位置精度はULCN2005の27万点の計測点数と数100mの高度決定精度に比べて大きく改善されており,多重リング構造などの2~300km以下のサイズの地形再現が劇的に向上したことを示した。月の最高地点はDirichelt-Jackson盆地の南端で最低地点はAntoniadiクレータの内部にあり,その高度差はULCN2005の17.53kmより2km以上大きい19.81kmであることを示した。高度計データを用いた初めての精密な全域の極域地形図を作成した。月極半径の初めての直接計測を含む月の基本形状を決定した。月の地殻は地球に比べて比較的硬いことから,水やその他の揮発性成分が非常に少ないことを指摘した。
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