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J-GLOBAL ID:200902244095091669   整理番号:08A0894717

日本およびタイ国北部において異なる土壌生成的条件の影響を受けた土壌粘土における雲母鉱物の摩損した端部の特性づけ

Characterization of the frayed edge site of micaceous minerals in soil clays influenced by different pedogenetic conditions in Japan and northern Thailand
著者 (4件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 479-489  発行年: 2008年08月 
JST資料番号: W1879A  ISSN: 0038-0768  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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雲母鉱物が風化されるとKイオンを放出し,中間層に水和したカチオン類によってアクセス可能な負の荷電をしたサイトを形成している。雲母鉱物類の摩損した端部の量に及ぼす土壌生成的風化の影響を明らかにするために,試験用粘土鉱物類(イライト,カオリナイト,モンモリロナイト,バーミキュライト)および日本の近畿地方とタイ国北部において異なる土壌生成的条件下で形成された土壌粘土について,雲母鉱物の摩損した端部の定量的指標であるRadiocesium interception potential(RIP)を調べた。摩損した端部は,Csが選択的に吸着される非拡大性(1.0nm)および水和型(1.4nm)層の間の楔形中間領域と定義づけた。試験用粘土鉱物は,その荷電特性と密接に関係するユニークなRIP値を示し,カオリナイトやモンモリロナイトなどの非雲母性試験鉱物のRIP値が極めて小さいことは,これら鉱物の負の電荷が137Csの選択的吸着を示さないという事実を支持した。イライトと比べてバーミキュライトのRIP値が大きいことは,摩損した端部が雲母鉱物に形成される層の拡大と共に増加することを示した。タイ国北部の土壌粘土には,バーミキュライト的拡大が見られず,周期的湿潤-乾燥条件が,雲母鉱物からのKの消耗を制約していると思われた。タイ国北部においては,雲母鉱物は層の拡大なしに風化され,摩損した端部の量が雲母鉱物の含有量によって制御されていると考えた。日本の土壌粘土においては,試験用バーミキュライトのような大きな拡大層を持つポドゾル土壌断面のEBおよびBs層に大きなRIP値が見られたが,Bs層からE層に向けてRIP値は急激に減少し,高いバーミキュライト的層の電荷を維持しており,日本の酸性土壌における強い風化が摩損した端部を減少させていると思われた。
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分類 (1件):
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土壌鉱物 

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