抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
棚田は,そこで水稲が継続的に作付けされていなければ,良好に保全されているとは見なされない。日本の場合,谷地田と違ってほとんどの棚田は灌漑田で,畑や牧草地と違ってその保全には灌漑すなわち灌漑施設とその操作・維持管理が必須である。本稿では棚田保全に必要な灌漑に着目し,各種の事例を分析した。棚田においても水利施設は平坦地と同様に,上流から貯水池,河川・渓流,取水工,導水路,配水路,分水路,田越し灌漑,排水路等があること,取水してから棚田群に至るまでの導水路・配水路・分水路は灌漑面積に対して長く,維持管理に多大な労力を要すること,少ない取水口から多数の棚田に配水する田越し灌漑は配水操作に技能と労力を要すること,個々の棚田では畦畔の草刈りや漏水防止等に要する労力が大きくなること等を示した。(著者抄録)