抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近の自動車産業では,機械的な結合に代わって,電線(Wire)による電気的な結合への移行が検討されており,「シフトバイワイヤ」と呼ばれる方式が一部の自動車に採用され始めている。シフトバイワイヤとは,機械的な結合を排除し,マニュアルシャフトをモータで駆動するものである。しかしながら,ひとたびモータが故障すると,通常の方法ではレンジを切り替えられなくなってしまうので,何らかの対応手段を備えておく必要がある。そこで,本論文では従来のリンク機構にバックラッシュを付加したバックラッシュ結合方式のリンク機構を提案する。本方式では,正常動作時はセレクトレバーで指示されたレンジ位置となるように,シフトバイワイヤによってマニュアルシャフトをDCモータを用いて制御する。一方,非常時の際には,モータの駆動力を停止させることで,AT側をバックラッシュを介して操作することができる。今回,セレクトレバーと自動変速機をバックラッシュ付きメカニカルリンクで結合するレンジ切り替え制御装置に対し,2自由度モデルマッチング制御を適用し,提案手法の有効性を確認した。また,最も速い操作である150deg/sに対し,PからRレンジヘの切り替え以外の操作も含め,全ての操作において,相対角をバックラッシュ範囲内に収められることを碓認した。