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J-GLOBAL ID：200902246717168578   整理番号：09A0027587

同位体比分析に基づく日本人小児の鉛曝露源解析

Source Apportionment of Lead in Japanese Children using Isotope Technique

著者 (9件)： 高木麻衣 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  田宮さやか (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  吉永淳 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  宇田川弘勝 (環境研) ,  田中敦 (環境研) ,  瀬山春彦 (環境研) ,  柴田康行 (環境研) ,  上松あゆ美 (静岡県こども病院 内分泌代謝科) ,  加治正行 (静岡市 保健福祉子ども局)
資料名： 環境化学  (Journal of Environmental Chemistry)
巻： 18  号： 4  ページ： 521-531  発行年： 2008年12月16日 
JST資料番号： L1101A  ISSN： 0917-2408  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年低レベル鉛曝露による健康影響が懸念されているが,日本において小児の鉛曝露に関して系統だった調査はこれまで限られていた。本研究は別途行われた約130人の小児の血中鉛濃度調査において比較的血中鉛濃度が高かった小児3名を対象として曝露源解析のケーススタディを行った。各小児の家庭環境から潜在的な鉛曝露源となる各環境試料(土壌,室内塵,煤塵,飲食物,タバコ)中の鉛濃度と同位体比を測定し,これらと小児の血中鉛同位体比に基づいて曝露源を推定した。その結果,解析対象とした2名の小児のうち,1名では室内塵の寄与が最も大きい(吸収量ベースで65~88%)と推定された。また別の1軒では今回想定した曝露源以外の曝露媒体が存在する可能性が示された。(著者抄録)

シソーラス用語： 重金属汚染 ,  *鉛 ,  健康被害 ,  血中濃度 ,  同位体存在比 ,  塵埃 ,  *住環境 ,  汚染源 ,  子供
準シソーラス用語： 環境曝露

分類 (1件)： 鉛とその化合物  (SB05024Q)

引用文献 (38件)：

• 1) IPCS, Environmental Health Criteria 165, Inorganic lead (1995)
• 2) Center for Disease Control and Prevention (CDC), Preventing lead poisoning in young children. Atlanta: CDC (1991)
• 3) Thomas, V.M., Socolow, R.H., Fanelli, J.J. and Spiro, T.G.: Effects of reducing lead in gasoline: An analysis of the international experience. Environmental Science and Technology, 33, 3942-3948 (1999)
• 4) Canfield, R.L., Henderson, C.R., Cory-Slechta, D.A., Cox, C., Jusko, T.A. and Lanphear, B.P.: Intellectual impairment in children with blood lead concentrations below 10μg per deciliter. The New England Journal of Medicine, 348, 1517-1526 (2003)
• 5) Lanphear, B.P., Dietrich, K., Auinger, P. and Cox, C.: Cognitive deficits associated with blood lead concentrations <10μg/dL in US children and adolescents. Public Health Reports, 115, 521-529 (2000)

タイトルに関連する用語 (6件)： 同位体比 ,  分析 ,  日本人 ,  小児 ,  鉛曝露 ,  解析