低軌道における宇宙用材料への原子状酸素の影響とその地上評価

木本雄吾; 宮崎英治; 石澤淳一郎; 島村宏之

文献

J-GLOBAL ID：200902247236824265 整理番号：09A1163992

低軌道における宇宙用材料への原子状酸素の影響とその地上評価

Atomic Oxygen Effects on Space Materials in Low Earth Orbit and Its Ground Evaluation

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資料名：
巻： 52 号： 9 ページ： 475-483 (J-STAGE) 発行年： 2009年
JST資料番号： G0194A ISSN： 1882-2398 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：解説発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

低軌道における宇宙材料に対する原子状酸素の影響と,その地上評価に関する研究背景について解説し,更に現在の研究の概要について述べた。原子状酸素とその影響,地上試験技術の実際,原子状酸素による材料への影響とその対策に関する研究,の各項について述べた。原子状酸素は高度200-600kmにおける主要なガス成分である。これは炭化水素ポリマー結合を破壊し,高分子材料の劣化を引き起こす。このため,宇宙材料の地上評価が重要になる。JAXAにおける原子状酸素の供給はレーザブ損傷現象によって行われている。結合宇宙影響試験施設では,電子ビーム,紫外線,及び原子状酸素の独立ならびに同時照射が可能である。低軌道の利用は宇宙へのアクセスする玄関口として重要な役割を担っているが,原子状酸素の問題をクリアする必要がある。実宇宙環境の影響を把握する実験,地上評価技術,それらを融合したデータベース及び新材料創成技術が相互作用し,原子状酸素に関する課題解決へ寄与している。これらの活動によって培った成果は宇宙機の設計基準に反映され,今後の飛躍する宇宙活動に生かされることが期待される。

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放射線による構造と物性の変化一般

引用文献 (50件)：

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