完全酸化のチトクロームcオキシダーゼのO<sub>2</sub>還元部位におけるFeとCuイオン間の過酸化物架橋はプロトンポンプを抑制する

AOYAMA Hiroshi; AOYAMA Hiroshi; MURAMOTO Kazumasa; SHINZAWA-ITOH Kyoko; HIRATA Kunio; YAMASHITA Eiki; TSUKIHARA Tomitake; TSUKIHARA Tomitake; OGURA Takashi; YOSHIKAWA Shinya

文献

J-GLOBAL ID：200902247848181479 整理番号：09A0255118

完全酸化のチトクロームcオキシダーゼのO₂還元部位におけるFeとCuイオン間の過酸化物架橋はプロトンポンプを抑制する

A peroxide bridge between Fe and Cu ions in the O₂ reduction site of fully oxidized cytochrome c oxidase could suppress the proton pump

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資料名：
巻： 106 号： 7 ページ： 2165-2169 発行年： 2009年02月17日
JST資料番号： D0387A ISSN： 0027-8424 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

チトクロームcオキシダーゼ(CcO)は,プロトンポンプ過程に関連したO₂還元を触媒する呼吸鎖の重要な成分である。今回,CcOの2つの異なる完全酸化型間の機能的差異を引き起こす構造的差異を同定するため,還元酸化処置のない完全酸化型(遅延型と急速型)のX線構造を,X線照射量を制限し,多く(ほぼ400)の単一結晶を用いて1.95Åの分解能で検討した。これは,X線照射により生じる水和電子の効果を最小にした。X線構造は,過酸化物がO₂還元部位の2金属イオンを架橋(Fe³⁺-O^--O^--Cu²⁺)すること,及び,共鳴Raman解析の如く,完全還元型から完全酸化直後の完全酸化型における水酸化第二鉄(Fe³⁺-OH^-)とは異なることを示した。さらに検討し,2つの完全酸化型間の構造差異は,O₂還元部位の結合過酸化物がプロトンポンプ機能を抑制することを示唆した。

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分子構造 , 細胞膜の輸送

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完全酸化のチトクロームcオキシダーゼのO2還元部位におけるFeとCuイオン間の過酸化物架橋はプロトンポンプを抑制する

完全酸化のチトクロームcオキシダーゼのO₂還元部位におけるFeとCuイオン間の過酸化物架橋はプロトンポンプを抑制する