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J-GLOBAL ID：200902250680690306   整理番号：08A0694554

カホクザンショウの辛味因子は2孔型カリウムチャンネルの抑制によって感覚ニューロンを興奮させる

Pungent agents from Szechuan peppers excite sensory neurons by inhibiting two-pore potassium channels

著者 (8件)： BAUTISTA Diana M (Univ. California, California, USA) ,  SIGAL Yaron M (Univ. California, California, USA) ,  MILSTEIN Aaron D (Univ. California, California, USA) ,  GARRISON Jennifer L (Univ. California, California, USA) ,  ZORN Julie A (Univ. California, California, USA) ,  TSURUDA Pamela R (Univ. California, California, USA) ,  NICOLL Roger A (Univ. California, California, USA) ,  JULIUS David (Univ. California, California, USA)
資料名： Nature Neuroscience  (Nature Neuroscience)
巻： 11  号： 7  ページ： 772-779  発行年： 2008年07月 
JST資料番号： W1370A  ISSN： 1097-6256  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： カホクザンショウは歯痛の木として知られ,その麻酔性や抗刺激性は痛みの治療に使われる。カホクザンショウの実や他のサンショウによるヒリヒリするような感覚は,ヒドロキシ-α-サンショオールに起因する。サンショオールは体性感覚ニューロンを活性化することによってその効果を発揮するが,その機構は議論の的である。今回,マウスを用いて,ヒドロキシ-α-サンショオールがカプサイシンに応答する小径の無髄神経とニューロトロフィン受容体TrkCを発現する大径の有髄神経の,2つの型の感覚ニューロンを興奮させることを発見した。ヒドロキシ-α-サンショオールは,pH及び麻酔感受性の2孔型カリウムチャンネル(KCNK3,KCNK9,KCNK18)の抑制が関与する特異的な機構を通じてニューロンを興奮させた。今回の結果は,カホクザンショウが起こす特異的で複雑な心理物理的感覚の理解に役立つ。

シソーラス用語： *カリウムチャンネル ,  NGF受容体 ,  受容体型チロシンキナーゼ ,  知覚神経 ,  マウス ,  *ミカン科 ,  香辛料 ,  アフリカツメガエル ,  卵母細胞 ,  培養細胞 ,  電気生理 ,  免疫染色 ,  不飽和脂肪酸 ,  フェノール類 ,  オレフィン化合物 ,  カルボアミド ,  フェノールエーテル ,  アミン ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族塩素化合物 ,  多価フェノール ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： trkC受容体 ,  Xenopus laevis ,  *サンショウ ,  感覚ニューロン

分類 (2件)： 生薬の薬理の基礎研究  (GX06020J) ,  細胞膜の輸送  (EF04020R)

物質索引 (3件)： カプサイシン ,  カプサゼピン ,  ヒドロキシ-α-サンショオール

タイトルに関連する用語 (6件)： 辛味 ,  因子 ,  孔型 ,  カリウムチャンネル ,  感覚ニューロン ,  興奮