文献

J-GLOBAL ID：200902251274161137   整理番号：08A0190305

都市域の埋立地に造成された照葉樹環境保全林の煤塵捕集機能

著者 (3件)： 蛭田真生 (鶴見女中・高) ,  AIMAITI Gulisumu (新疆師範大 生命環境科学学院) ,  原田洋 (横浜国大 教育人間科学)
資料名： 生態環境研究  (Eco-Habitat: JISE Research)
巻： 12  号： 1  ページ： 51-63  発行年： 2005年12月30日 
JST資料番号： L5498A  ISSN： 1340-4776  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 調査地は川崎市東扇島の東京電力火力発電所構内の約6haの環境保全林である。優占樹種はスダジイとタブノキの照葉樹である。林外雨,林内雨,樹幹流とそれに含まれる煤塵を調査した。過去6年間の全ての年で,煤塵量は林内雨が林外雨を上回っており,その平均格差は1.5倍,最大格差は2.7倍であった。これは樹木の枝葉に付着・蓄積した煤塵が雨水で洗い流されたものと考えられ,照葉樹環境保全林の煤塵捕集機能が示された。ECおよび溶存成分濃度は,林内雨が林外雨よりも高く,月別では両者とも1~2月の冬期に値が高くなった。

シソーラス用語： *森林 ,  シイノキ属 ,  クスノキ科 ,  降水量 ,  雨水 ,  *塵埃 ,  電気伝導率 ,  溶存成分 ,  季節的変動 ,  環境保全 ,  水循環 ,  水流 ,  都市域
準シソーラス用語： *照葉樹林 ,  スダジイ ,  タブノキ ,  林内雨 ,  樹幹流

分類 (1件)： 大気質調査測定一般  (SB03040I)

引用文献 (18件)：

• 相沢州平・池田重人・岡本 透.1996. カラマツ人工林における林内雨・樹幹流による土壌への物質供給. 日林論, 107: 151-152.
• 原田 洋.1995. 環境保全林のリターフォール.「環境保全林形成のための理論と実践」(国際生態学センター編), 139-154.
• 蛭田真生・原田 洋.2005. 熱海環境保全林における捕集煤塵量の年変動と季節変化. 春夏秋冬, 33: 11-18.
• 気象庁ホームベージ. http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/index.html
• 蔵治光一郎・田中延亮・白木克繁・唐鎌 勇・太田猛彦.1997. 風速がスギ, ヒノキ壮齢林の樹幹流下量に及ぼす影響. 日林誌, 79(4): 215-221.

タイトルに関連する用語 (6件)： 都市域 ,  埋立地 ,  造成 ,  環境保全 ,  煤塵 ,  捕集機能