文献
J-GLOBAL ID:200902251826982106   整理番号:08A0912578

有明海における透明度の長期的上昇傾向及び赤潮発生との関連

Long-term Increasing Trend of Transparency and its Relationships to Red Tide Outbreaks in Ariake Bay
著者 (9件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 337-356  発行年: 2008年09月05日 
JST資料番号: L1426A  ISSN: 0916-8362  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
1975年4月から2005年3月までの30年間の浅海定線調査データをもとに,有明海における透明度の長期的上昇傾向を明らかにするとともに,透明度上昇と塩分変動や近年の赤潮発生状況との関連について解析した。透明度年平均値の有意な上昇は,湾奥西部の佐賀県沿岸から諫早湾湾口部に至る海域と,島原沿岸を除く湾中央部及び有明海湾口部で確認され,特に透明度上昇が顕著であった湾奥西部及び湾央東部海域では,近年赤潮が頻発している。季節別に見ると,湾央東部及び有明海湾口部の透明度上昇は周年にわたり認められたのに対し,湾奥西部の透明度上昇は,河川流量が少なく鉛直混合が進行する10~3月の平均値では顕著であったが,河川流量が多く成層が発達する4~9月の平均値では確認されなかった。10~3月の有明海湾奥西部海域における透明度の上昇は,潮流速の低下などに伴い,浮泥の巻き上がりが減少し,海域のSS濃度が低下したことが主な原因であると推察された。4~9月の有明海湾奥部及び湾央東部の熊本県沿岸域における透明度変動は,河川水の影響が大きいことが推察された。また,10~3月の有明海湾奥部では,透明度上昇に伴う植物プランクトンの光制限の緩和が,近年の赤潮頻発の一因となっていることが示唆された。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
海洋汚濁 
引用文献 (69件):
  • 東幹夫. 底質の変化. 有明海の生態系再生をめざして. 2005, 94-104
  • BRANDINI, F. P. Phytoplankton biomass and photosynthesis to the environmental conditions in Tokyo Bay. Jap. J. Phycol. (Sorui). 1983, 31, 129-147
  • BRICAUD, A. Optical efficiency factors of some phytoplankters. Limnol. Oceanogr. 1986, 28, 816-832
  • 千葉賢. 諫早湾潮受け堤防の影響評価のための潮位観測値の分析と流況数値解析. 四日市大学環境情報論集. 2002, 5, 39-70
  • CLOERN, J. E. Turbidity as a control on phytoplankton biomass and productivity in estuaries. Conti. Shelf Res. 1987, 7, 1,367-1,381
もっと見る
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る