抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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青森の冬の温暖化について考察した。青森の冬の温暖化は朝方の気温上昇に見られ,統計的には最大積雪深さに対して影響は現れていない。しかしながら,北極海では海氷面積が毎年約10%超の割合で減少して,海氷の厚さも年々薄くなっており,冬の北極海の海氷面積が減少しているのみならず,強度の弱い1年氷の割合が増加している。1年氷の海域ではリードやポリーニャと呼ばれる開水面が生じやすく,多量の熱が大気に供給されて,北極圏の大気は年々温暖化してきている。青森県の気象を左右している北半球の大気循環は,北極の寒さと赤道域の温かさの温度差によって駆動されており,北極圏が温暖化すれば大気循環が影響をうけるのは確実であり,アルュ-シャンやアイスランドの低気圧の消長にも影響を与える可能性がある。