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J-GLOBAL ID：200902253328255933   整理番号：09A0063750

高用量エストラジオールベンゾアートを用いたプロゲスチン主体治療はリピートブリーダー牛の子宮内膜EGF濃度の周期性変化を正常化し,生殖能力を回復させる

A Progestin-Based Treatment with a High Dose of Estradiol Benzoate Normalizes Cyclic Changes in Endometrial EGF Concentrations and Restores Fertility in Repeat Breeder Cows

著者 (2件)： KATAGIRI Seiji (Lab. of Theriogenology, Dep. of Veterinary Clinical Sciences, Graduate School of Veterinary Medicine, Hokkaido Univ.) ,  TAKAHASHI Yoshiyuki (Lab. of Theriogenology, Dep. of Veterinary Clinical Sciences, Graduate School of Veterinary Medicine, Hokkaido Univ.)
資料名： Journal of Reproduction and Development  (Journal of Reproduction and Development)
巻： 54  号： 6  ページ： 473-479 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： F0766A  ISSN： 0916-8818  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： リピートブリーダーの子宮内膜における表皮成長因子(EGF)プロファイルを正常化し,生殖能力を回復させるために,高用量エストラジオールベンゾアート(EB)を用いたプロゲスチン主体治療の効果を検討した。本研究では,性周期Days3および14に子宮内膜EGF濃度のピークがないリピートブリーダーを用いた。プロゲスチン主体治療プロトコルにおいて1(標準用量),2.5,5mgのEB(それぞれEB1,EB2.5およびEB5治療,各群n=5)が子宮内膜EGF濃度に及ぼす効果を検討した。リピートブリーダー牛のEB1およびEB2.5治療は,繁殖可能な対照牛(n=5)のEB1処置に比べて子宮内膜EGFの反応を抑制し,次の性周期における正常なEGFプロファイルの回復に失敗した。しかし,EB5処置は繁殖可能な対照牛と同様にEGF濃度を増加させた。EB1およびEB5処置(各群,n=30)が子宮内膜EGFプロファイルおよび生殖能力に及ぼす影響をリピートブリーダー牛で検討した。治療によりEGFプロファイルが正常になったウシの割合はEB5群(66.7%)がEB1群(30.0%)や未治療群(13.3%;n=30)より高かった(P<0.01)。治療後,正常なEGFプロファイルになったEB1およびEB5群のウシの受胎率(それぞれ88.9および85.0%)は同群内で異常なプロファイルを示すウシ(各々19.0および30.0%,P<0.01)よりも高かった。EGF濃度に関して,リピートブリーダー牛ではEBに対する子宮内膜反応が抑制されることが分かった。Days3と14に子宮内膜EGF濃度が低いリピートブリーダー牛において,プロゲスチン主体治療における高用量EB(5mg)は,正常なEGFプロファイルの回復や生殖能力に効果的であることが分かった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ウシの病気 ,  *繁殖障害 ,  種畜 ,  *EGF【成長因子】 ,  *繁殖管理 ,  黄体ホルモン ,  生体埋込 ,  動物用医薬品 ,  *エストロゲン ,  薬物療法 ,  子宮内膜 ,  用量 ,  人工受精 ,  受胎率 ,  経時変化 ,  ステロイド ,  芳香族カルボン酸 ,  フェノール類 ,  芳香族縮合化合物 ,  カルボン酸エステル ,  ジオール ,  第二アルコール ,  エノン ,  脂環式ケトン ,  ジケトン ,  ジエン ,  不飽和アルコール ,  不飽和カルボン酸 ,  脂環式アルコール ,  ポリオール ,  リピートブリーダー ,  膣内留置型黄体ホルモン製剤 ,  *動物病 ,  挿入 ,  プロスタグランジン
準シソーラス用語： CIDR

分類 (2件)： 牛  (FD02020Y) ,  繁殖管理  (FD01030C)

物質索引 (4件)： エストラジオールベンゾアート ,  クロプロステノール ,  プロゲスチン ,  ジノプロスト

引用文献 (31件)：

• BRIGSTOCK, DR. Growth factors in the uterus : steroidal regulation and biological actions. Baillieres Clin Endocrinol Metab. 1991, 5, 791-808
• PARIA, BC. Implantation : molecular basis of embryo-uterine dialogue. Internat J Dev Biol. 2001, 45, 597-605
• DIAUGUSTINE, RP. Influence of estrogens on mouse uterine epidermal growth factor precursor protein and messenger ribonucleic acid. Endocrinology. 1988, 122, 2355-2363
• HUET-HUDSON, YM. Estrogen regulates the synthesis of epidermal growth factor in mouse uterine epithelial cells. Mol Endocrinol. 1990, 4, 510-523
• FALCK, L. Immunohistochemical studies on the expression and estrogen dependency of EGF and its receptor and C-fos proto-oncogene in the uterus and vagina of normal and neonatally estrogen-treated mice. Anat Rec. 1996, 245, 459-471

タイトルに関連する用語 (11件)： 高用量 ,  エストラジオールベンゾアート ,  プロゲスチン ,  治療 ,  リピートブリーダー ,  牛 ,  子宮内膜 ,  EGF ,  周期性 ,  生殖能力 ,  回復