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J-GLOBAL ID：200902253336927711   整理番号：09A0053232

現代を生きる化学工学者達:起業への挑戦(ベンチャー企業)自動車フロントガラスの中間膜廃材を利用したおもしろ凸凹絵の具「ディンプルアート・カラー」の開発と販路開拓に向けた取り組み

著者 (1件)： 木村隆夫 (宇都宮大 大学院工学研究科)
資料名： 化学工学  (Chemical Engineering of Japan)
巻： 73  号： 1  ページ： 48-50  発行年： 2009年01月05日 
JST資料番号： F0099A  ISSN： 0375-9253  CODEN： KKGKA4  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2005年1月より施行された自動車リサイクル法に先駆けて,2001年6月に地元の自動車解体処理業者からの相談で取り組んだ自動車フロントガラスをリサイクルするための研究が,本絵の具を開発するきっかけになっている。再利用の研究に着手し,ガラス小破片が強固に貼り付いたPVB中間膜を揮発性の高いアルコールに浸して加熱撹拌することで,PVBのみがアルコールに溶解し,比重の大きなガラスが沈む仕組みを利用し,さらに混合物をろ過することによって,ガラスとPVBを完全に分離する手法を確立した。ここで得られたPVBのアルコール溶液の有効活用を思案中に,「着色したら何か使い道が広がるのではないか」と助言を受け,プラスチック板に描写された1枚の朝顔の絵が,弊社起業の動機づけになった。普通の絵の具のように筆を使い,紙などに描いていたら,塗膜表面に凹凸形状が発生する現象に気付かなかったはずであり,絵の具が浸透しない素材につけ塗りしたことが予期せぬ発見につながったといえる。

シソーラス用語： *化学工学 ,  *事業 ,  *産学協同 ,  大学 ,  *ベンチャービジネス ,  企業 ,  自動車 ,  ウインドシールド ,  プラスチックフィルム ,  廃棄物処理 ,  *有用物質回収 ,  リサイクル ,  再利用 ,  *ポリビニルブチラール ,  固液分離 ,  動機づけ
準シソーラス用語： 起業 ,  フロントガラス

分類 (3件)： 化学工学一般  (XA01000E) ,  科学技術政策・制度・組織  (YA01020B) ,  高分子廃棄物処理  (YH01020W)

引用文献 (5件)：

• フジサンケイビジネスアイ. 明日への布石. 2007, 779
• フジサンケイビジネスアイ. 明日への布石. 2008, 991
• 特開2003-285042. 2003
• 特開2005-171220. 2005
• 商標「ディンプルアート」登録証取得, 第4881898号. 2005

タイトルに関連する用語 (13件)： 化学工学 ,  起業 ,  ベンチャー企業 ,  自動車 ,  フロント ,  ガラス ,  廃材 ,  絵の具 ,  ディンプル ,  アート ,  カラー ,  開発 ,  販路開拓