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J-GLOBAL ID:200902253476186428   整理番号:08A0574681

ショウジョウバエの内在性小分子RNAは体細胞でArgonaute2と結合する

Drosophila endogenous small RNAs bind to Argonaute 2 in somatic cells
著者 (15件):
資料名:
巻: 453  号: 7196  ページ: 793-797  発行年: 2008年06月05日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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RNAサイレンシングは,小分子RNAが塩基対形成によってArgonaute複合体を標的RNAへ誘導することで,さまざまな形の配列特異的な遺伝子サイレンシングを引き起こす,進化的に保存された機序である。RNAサイレンシングは,ウイルスと転移因子を不活化する核酸免疫の様式の1つとして進化したと考えられている。動物における転移因子の活動は,主に生殖細胞系列に限定されると考えられてきたが,最近の研究で,動物では転移因子は体細胞においても活発に転移し,体細胞モザイクを作成することがあることが示されている。ショウジョウバエ(Drosophila)の生殖細胞系列では,Piwiと相互作用するRNA(piRNA)は,ダイサーに非依存的な経路によって,レトロトランスポゾンを含む反復性のある遺伝子間エレメントから生じ,ArgonauteのPiwiサブファミリーを介して機能し,レトロトランスポゾンのサイレンシングを確実にする。本論文で我々は,ショウジョウバエの培養S2細胞において,ArgonauteのAGOサブファミリーメンバーであるArgonaute2(AGO2)が20~22ヌクレオチド長の内在性小分子RNAと会合することを示し,これらの小分子RNAをまとめて内在性小分子干渉RNA(esiRNA)と名づけた。esiRNAは主にレトロトランスポゾンのサブセットに対応するものと,ステム-ループ構造から生じるものの2つのグループに分類できる。esiRNAは特有のゲノム遺伝子座からダイサー2(Dicer-2)に依存的に産生され,3′末端の修飾を受けてAGO2に標的RNAを切断するよう指示できるようになる。Dicer-2の変異体では,レトロトランスポゾンの転写物が増加した。以上を総合すると,我々の研究は,ショウジョウバエの生殖細胞系と体細胞のレトロトランスポゾンの抑制には,異なるタイプの小分子RNAとArgonauteが用いられることを示している。Copyright Nature Publishing Group 2008
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