抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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集合導体化した高温超伝導線材に交流通電を行った場合,電流分布に伴う磁界侵入過程で高温超伝導線材に交流損失がヒステリシス的に生じる。本研究では,この交流損失の基礎特性評価のために,高温超伝導集合導体内の電流方向を変えて通電を行い,このときの各線材に生じる交流通電損失評価を行ってきた。前回の報告では,Bi2223/Ag線材を3本平面配置と縦積み配置し,これらの条件において通電方向を同方向通電と交互方向通電を行ったときの交流損失を実験と数値解析により評価を行った。今回は,前回からの研究を発展させ3層3並列高温超伝導集合導体を作製し,このときの通電方向による交流損失特性について実験し,数値解析により検討を行った。その結果,実験値と数値解析結果は集合導体内で線材に生じる損失の関係性を比較すると定量的な差は見られたが,同一線材で通電条件による交流通電損失を比較すると一致した。このことから臨界電流値の違いと線材位置の誤差による影響により定量的な一致は見られないが定性的に一致することから,実験結果と数値解析結果はともに妥当であることが示された。