抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
分散電源が多数台系統連系された場合,電圧変動などの問題が生じることが懸念されている。この解決策の1つとしてマイクログリッドと呼ばれる新しい電力供給システムの構築が挙げられている。現在のマイクログリッドの主流は交流システムであるが,直流システムにすれば,交直変換回数が少なくなって高効率が見込まれ,また交流系統停電時の自立運転も容易であるなどの利点がある。著者らは,これまで直流配電を用いた超高品質電力供給を可能とするDCマイクログリッドを提案し,研究を行ってきた。本研究は,その一構成として各住戸に分散電源が設置された集合住宅等に適応可能なシステムを想定したものである。本稿では,住宅別に設置された分散電源の電力融通を行うDCマイクログリッドの概念について述べ,小規模モデルによる実験結果を示した。実験結果より,負荷のステップ変動では,単相インバータの電圧実効値は101±6V以内に収まっており,基幹系統への影響や他住戸への電力供給について問題ないことが実験により確認できた。また系統で瞬低が起こった揚合にも,負荷へは安定して電力供給が行われることが実験により確認できた。集合住宅に移設しての実験では,実配線を用いた実験を行い,システムの安定性および家電製品への電力供給を確認した。