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J-GLOBAL ID：200902254481977642   整理番号：08A0606191

化学から見たCO₂の魅力 2 常温・穏和な条件で! CO₂からポリウレタンをつくる CO₂は「化学材料の源」となる

著者 (2件)： 遠藤剛 (近畿大 分子工研) ,  落合文吾 (山形大 大学院理工学研究科)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 63  号： 7  ページ： 34-36  発行年： 2008年07月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 低エネルギーでのCO₂の変換,例えば常圧かつ穏和な温度での反応が望まれる。筆者らはCO₂とエポキシドの反応による五員環カーボナートの合成に着目した。この反応は適切な触媒(臭化リチウム,塩化アルキルアンモニウムなど)の存在下,常圧で進行し,反応温度も60~80°C程度の比較的温和な条件で数時間内に完結する。この五員環カーボナートは1級ないしは一部の立体障害の小さな2級アミンの求核付加により開環し,ヒドロキシル基をもつウレタン誘導体となる。ヒドロキシウレタンはポリウレタンに見られるような発泡性をもつほか,側鎖にヒドロキシル基があるために通常のポリウレタンより親水性が高いなどの特徴がある。CO₂の濃縮・精製過程に要するエネルギーコストの低下も重要である。この解決のために,CO₂を可逆的に吸脱着するアミジン系ポリマーの開発を検討中である。

シソーラス用語： *二酸化炭素 ,  *ポリウレタン ,  *環状エーテル ,  炭酸塩 ,  触媒 ,  化学合成 ,  臭化リチウム ,  脂肪族アミン ,  第四アンモニウム ,  塩化物 ,  *求核付加反応 ,  *開環反応 ,  起泡 ,  親水性 ,  吸着 ,  脱着 ,  エネルギーコスト ,  可逆変化 ,  イミド ,  シアナミド ,  *ジアミン ,  ヒドロキシ基 ,  アミジン類 ,  エポキシ化合物
準シソーラス用語： ヒドロキシル基 ,  エポキシド ,  発ぽう

分類 (4件)： 非金属化合物  (CD01070R) ,  付加反応,脱離反応  (CF02030M) ,  共重合  (CG04030D) ,  物理的手法を用いた吸着の研究  (CB12043P)

タイトルに関連する用語 (5件)： 化学 ,  CO2 ,  魅力 ,  常温 ,  ポリウレタン