文献

J-GLOBAL ID：200902255024714160   整理番号：08A1110421

大腸菌DNAポリメラーゼDinB(Pol IV)の過剰生産は複製フォーク進行を阻害し,致死である

Overproduction of Escherichia coli DNA polymerase DinB (Pol IV) inhibits replication fork progression and is lethal

著者 (9件)： UCHIDA Kaori (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  FURUKOHRI Asako (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  SHINOZAKI Yutaka (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  MORI Tetsuya (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  OGAWARA Daichi (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  KANAYA Shigehiko (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  NOHMI Takehiko (National Inst. of Health Sci., Tokyo, JPN) ,  MAKI Hisaji (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  AKIYAMA Masahiro (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN)
資料名： Molecular Microbiology  (Molecular Microbiology)
巻： 70  号： 3  ページ： 608-622  発行年： 2008年11月 
JST資料番号： T0455A  ISSN： 0950-382X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 専門化したDNAポリメラーゼDinB(Pol IV)をコードする大腸菌dinBを調節可能なアラビノースプロモーターの制御下に過剰発現し,表現型を観察した。dinB発現を誘導すると,複製フォークの進行がランダムなゲノム位置で直ちに阻害され,コロニー形成能が減少した。変異dinB対立遺伝子の過剰発現はこれらの二阻害的影響とトランス損傷合成(TLS)のための構造的必要性が異なることを明らかにした。変異DinBによるin vivo阻害度はin vitro障害度に一致した。精製変異DinBがin vitroでPol IIIホロ酵素移動を阻害し,DinBがPol IIIを標的とすることを示唆した。本結果はDinBがゲノム安定性を保護するためにDNA複製を調節するチェックポイントとして機能することを示唆した。

シソーラス用語： *大腸菌 ,  DNAポリメラーゼ ,  *DNA複製 ,  *タンパク質 ,  プロモーター領域 ,  細胞増殖 ,  DNA修復 ,  ホロ酵素 ,  ペントース ,  アルドース ,  dinB遺伝子 ,  DNAポリメラーゼIII ,  DNAポリメラーゼIV ,  ゲノム安定性 ,  コロニー形成 ,  *複製フォーク ,  *微生物
準シソーラス用語： *DinB蛋白質 ,  トランス損傷合成

分類 (3件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  遺伝子の複製  (EC02030F) ,  微生物生理一般  (EG03051L)

物質索引 (1件)： アラビノース

タイトルに関連する用語 (5件)： 大腸菌 ,  DNAポリメラーゼ ,  DinB ,  複製フォーク ,  阻害