抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ケイ酸質資材の施用量が異なる水田において,土壌溶液中のケイ酸濃度の推移を調査し,水稲のケイ酸吸収量との関係を検討した。試験は2005年~2007年に,福岡県農業総合試験場のコンクリート枠造成圃場で実施した。水稲「つくしろまん」を供試した。水稲のケイ酸吸収量は,窒素施肥量の違いによる有意な差が認められなかった。ケイ酸質資材施用量が多く,連用年数が長くなるほど水稲のケイ酸吸収量は多くなる傾向がみられた。土壌中の可給態ケイ酸含量は,ケイ酸質資材施用量が多く,連用年数が長くなるほど多くなった。土壌溶液のケイ酸濃度と水稲のケイ酸吸収量との関係では,+25日で土壌溶液中のケイ酸濃度と成熟期の水稲ケイ酸吸収量との間には有意な正の相関関係が認められた。この要因として,+25日頃までは水稲も小さく,湛水状態が続くため土壌溶液としては安定した状態であることが考えられた。