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J-GLOBAL ID：200902255961963060   整理番号：08A1259834

キセノン包接水和物中の空のケージの構造及び動力学

Structure and dynamics of empty cages in xenon clathrate hydrate

著者 (4件)： IKEDA-FUKAZAWA Tomoko (Dep. of Applied Chemistry, Meiji Univ., Kawasaki 214-8571, JPN) ,  YAMAGUCHI Yohei (Dep. of Applied Chemistry, Meiji Univ., Kawasaki 214-8571, JPN) ,  NAGASHIMA Kazushige (Dep. of Physics, Meiji Univ., Kawasaki 214-8571, JPN) ,  KAWAMURA Katsuyuki (Departments of Earth and Planetary Sci., Tokyo Inst. of Technol., Tokyo 152-8551, JPN)
資料名： Journal of Chemical Physics  (Journal of Chemical Physics)
巻： 129  号： 22  ページ： 224506  発行年： 2008年12月14日 
JST資料番号： C0275A  ISSN： 0021-9606  CODEN： JCPSA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 環境格子の構造及び動力学に及ぼす空のケージの影響を研究するためにキセノン包接水和物の分子動力学シミュレーションを行った。格子中に共存する空のケージの明確な構造及び動力学を解析した。その結果,楕円テトラカイデカヘドラルケージは,ケージ中Xe不在のため〈100〉マイナー軸に沿って収縮し,〈100〉主軸に沿って拡張するが,ドデカヘドラルケージは等方的に収縮する。空ケージのそのような歪は,格子定数の縮小並びに環境格子の熱運動の増強を起す。状態の振動密度はテトラカイデカヘドラルケージからなる水素結合がXeの不在により強化されるが,ドデカヘドラルケージの場合は弱化されることを示す。それらの結果から,二つのタイプのXe含有ケージに対してゲスト-ホスト相互作用に二つの機構が存在することが示される。反発は,ドデカヘドラルケージの場合,以前の研究で示されたように主要なゲスト-ホスト相互作用であるテトラカイデカヘドラルケージの場合,引力的相互作用が〈100〉主軸に沿って主要であり,〈100〉マイナ軸に沿っては反発相互作用がメインである。本研究結果は,少数の空ケージが局所構造のみならず結晶の巨視的性質に重要な因子であることを示唆する。空ケージの歪は包接水和物の密度及び相平衡を支配する重要な因子であると結論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *キセノン ,  *包接化合物 ,  *水和物 ,  分子動力学 ,  架橋化合物 ,  形態 ,  *ゲストホスト効果 ,  結晶格子 ,  *結晶構造

分類 (2件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  非金属元素とその化合物の結晶構造  (BK07010N)

タイトルに関連する用語 (4件)： キセノン ,  包接水和物 ,  ケージ ,  動力学