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J-GLOBAL ID：200902256354117629   整理番号：09A0171961

アダマンタンで分子の三脚をつくる 分子デバイスの”立役者”となるか?!

著者 (1件)： 北川敏一 (三重大 大学院工学研究科)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 64  号： 3  ページ： 49-53  発行年： 2009年03月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アダマンタンの核と3本のチオールの脚からなる「分子三脚」を段階的な官能基変換で合成した。この単純な構造をもつナノスケールの三脚が,3点吸着により金表面に立つこと,そして規則配列により単分子膜を形成することを走査型トンネル顕微鏡,赤外反射吸収スペクトル,X線光電子スペクトルにより明らかにした。S-Au結合の存在密度をサイクリックボルタンメトリーによる還元的脱離を観測した。フェロセンを結合した例,分子機械の軸受けとしての可能性などについても述べた。アダマンタン分子三脚によって,強固に,垂直に,規則的に金属表面へ機能分子パーツを固定するための基礎が得られた。分子FETなどのナノ電子デバイスを金属電極に接合するためのアンカーとして有望である。

シソーラス用語： *シクロアルカン ,  *架橋化合物 ,  *分子素子 ,  *チオール ,  化学合成 ,  規模 ,  ナノ構造 ,  *吸着 ,  *金 ,  配列 ,  走査型トンネル顕微鏡 ,  光反射 ,  吸収スペクトル ,  反射スペクトル ,  X線光電子スペクトル ,  サイクリックボルタンメトリー ,  脱着 ,  還元 ,  フェロセン ,  フェロセン誘導体 ,  FET【トランジスタ】 ,  固体素子 ,  電極 ,  *単分子層 ,  核間距離 ,  ナノスケール ,  ナノデバイス ,  金属電極 ,  赤外反射 ,  単分子膜 ,  分子配列 ,  電子素子
準シソーラス用語： 原子間距離 ,  脱離 ,  電子デバイス ,  分子デバイス ,  分子機械

分類 (3件)： 三環以上の炭素橋かけ多環化合物  (CF06110B) ,  無機化合物一般及び元素  (CD01010D) ,  固-液界面  (CB12050B)

物質索引 (6件)： 1-(4-ヨードフェニル)アダマンタン-3,5,7-トリスメタンチオール ,  1-[4-(シクロペンタジエニド-1-イルエチニル)フェニル]アダマンタン-3,5,7-トリスメタンチオール ,  1-[4-[4-(シクロペンタジエニド-1-イルエチニル)フェニルエチニル]フェニル]アダマンタン-3,5,7-トリスメタンチオール ,  1-[4-[4-[4-(シクロペンタジエニド-1-イルエチニル)フェニルエチニル]フェニルエチニル]フェニル]アダマンタン-3,5,7-トリスメタンチオール ,  1-ブロモアダマンタン-3,5,7-トリスメタンチオール ,  アダマンタン

タイトルに関連する用語 (4件)： アダマンタン ,  分子 ,  三脚 ,  分子デバイス