文献

J-GLOBAL ID：200902257389989498   整理番号：08A1181604

Arabidopsis thalianaにおいてNAI2はER体の形成を可能にする小胞体の成分である

NAI2 Is an Endoplasmic Reticulum Body Component That Enables ER Body Formation in Arabidopsis thaliana.

著者 (5件)： YAMADA Kenji (National Inst. Basic Biology, Aichi, JPN) ,  NAGANO Atsushi J (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  NISHINA Momoko (National Inst. Basic Biology, Aichi, JPN) ,  HARA-NISHIMURA Ikuko (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  NISHIMURA Mikio (National Inst. Basic Biology, Aichi, JPN)
資料名： Plant Cell  (Plant Cell)
巻： 20  号： 9  ページ： 2529-2540  発行年： 2008年09月 
JST資料番号： T0767A  ISSN： 1040-4651  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 最終的に分泌経路に参入する蛋白質類は,粗面小胞体(ER)上で合成されている。Arabidopsis thalianaで見いだされるER体は紡錘状構造を示し,ER保持シグナルを持つβ-グルコシダーゼであるPYK10/BGLU23を特異的に高レベルで蓄積しているが,ER体形成の基礎をなす分子機構は不明である。アラビドプシスの苗においてER体を欠失するnai2変異体を単離した。NAI2遺伝子(At3g15950)は,アブラナ科にのみ見いだされるユニークな蛋白質ファミリーのメンバーをコードし,NAI2蛋白質はER体に局在していた。NAI2遺伝子の発現を低下させるとER体を伸長させ,その数を減少させた。NAI2欠乏はPYK10のmRNAレベルには影響しなかったが,PYK10蛋白質レベルを低下させ,ER体の形成に関係する転写因子であるNAI1は,NAI2遺伝子の発現を制御していた。これらの結果は,NAI2がアラビドプシスのER体の形成およびER体におけるPYK10の蓄積を可能にする主要な因子であることを示した。

シソーラス用語： 遺伝子 ,  *植物タンパク質 ,  ポリリボソーム ,  *小胞体 ,  β-グルコシダーゼ ,  生体内蓄積 ,  苗 ,  突然変異体 ,  *遺伝子発現 ,  mRNA ,  組織中濃度 ,  粗面小胞体 ,  *シロイヌナズナ ,  *分子遺伝現象
準シソーラス用語： *Arabidopsis thaliana ,  NAI2遺伝子 ,  *NAI2蛋白質 ,  PYK10蛋白質

分類 (4件)： 植物学一般  (EH01010R) ,  生物学的機能  (EB03040U) ,  遺伝子発現  (EC02040Q) ,  細胞構成体一般  (EF03010Z)

タイトルに関連する用語 (3件)： Arabidopsis ,  Er ,  小胞体