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J-GLOBAL ID：200902257469185209   整理番号：09A0327540

エンドファイトによる環境ストレス条件での農作物の発芽率向上効果

著者 (2件)： 津田和久 (京都府農業資源研究セ) ,  小坂能尚 (京都府農業資源研究セ)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 84  号： 4  ページ： 449-452  発行年： 2009年04月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 宿主となる植物に悪影響を与えることなく,植物体内に生息する微生物であるEnterobacter cloacaeSM10株処理による,環境ストレス条件での農作物種子の発芽率向上効果を明らかにした。ホウレンソウ種子を1×10¹¹cells/mLに調整したSM10株懸濁液に浸漬処理しカップに播種,土壌水分を好適な条件,低い条件,高い条件になるように灌水し,浸漬処理していない対照区と比較した。発芽7日後に発芽率を調査したところ,好適水分条件ではSM10区と対照区は差がなかった。しかし,低水分,高水分条件では対照区の発芽率は著しく低下したが,SM10区では発芽率の低下は緩やかで,対照区より有意に高かった。同様の効果が,キュウリおよびコムギにおいても認められた。コムギを用いた試験により,SM株処理による環境ストレス条件下での発芽率向上効果は圃場でも確認された。

シソーラス用語： *菌類 ,  共生 ,  ストレス ,  比率 ,  Enterobacter cloacae ,  *ホウレンソウ ,  懸濁液 ,  土壌含水量 ,  浸漬 ,  キュウリ ,  コムギ ,  圃場試験 ,  *発芽 ,  環境ストレス ,  *発芽率 ,  *内生菌 ,  *微生物
準シソーラス用語： *エンドファイト ,  土壌水分量

分類 (3件)： 発生,成長,分化  (EH02030U) ,  土壌生物  (FB04050N) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (7件)：

• Hallmann, J., A. Quadt-Hallmann, W. F. Mahaffee and J. W. Kloepper 1997. Bacterial endophytes in agricultural crops. Canadian Journal of Microbiology 43: 895-914.
• 保尊隆享 1994. 植物ホルモンバンドブック (上). 高橋信孝・増田芳雄 共編. 培風館. p357-396.
• 香川 彰 1996. 発芽の生理. 農業技術体系 (野菜編) 7, ホウレンソウ. p11-13.
• Koga, J., T. Ishii, S. Miyadoh and T. Adachi 1991. Effects of Enterobacter cloacae on the growth of cucumber and rice plants. Science Reports of Meiji Seika Kaisha 30: 35-37.
• Loper, J. E. and M. N. Schroth 1986. Influence of bacterial sources of indole-3-acetic acid on root elongation of sugar beet. Phytopathology 76: 386-389.

タイトルに関連する用語 (5件)： エンドファイト ,  環境ストレス ,  農作物 ,  発芽率 ,  向上効果