抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本実験ではイチゴ‘章姫’の固形培地耕において,頂花房(実験1)および第2腋花房(実験2)での異なる花芽発達期に日中の培地加温を行い,開花,生育および収量に及ぼす影響について調査した.処理区は,実験1(2007年9月28日~2008年4月30日),実験2(2007年12月6日~2008年4月30日)ともに,全期間加温区(頂花房の花芽分化時から実験終了時まで加温),開花時加温開始区(開花時から実験終了時まで加温),花芽発達期加温区(花芽分化時から開花時まで加温)の3区に無加温区を加えた計4区とした.その結果,頂花房における日中培地加温では,各花房頂花の開花日や収量にほとんど影響を及ぼさず,また加温開始後の花芽発達も加温処理による差がみられなかった.これに対して第2腋花房の日中培地加温により,第2腋花房の頂花開花日は全期間加温区,花芽発達期加温区で,第3腋花房ではすべての加温処理区で早まる傾向がみられた.また,3月の収量および全収量は全期間加温区,花芽発達期加温区で増加した.培地加温開始5週後の花芽の発育段階は,無加温区より培地加温区でより発達し,また花蕾の大きさも有意に大となった.以上の結果,12月以降の低温期における花房の発達時期の日中に培地加温することにより,花芽の発育が促進され,それによって開花が前進するために,最終的に収量が増加することが明らかとなった.(著者抄録)